未経験・異業種からITエンジニア転職を成功させた私のリアル体験談

入門編

IT業界での実務経験がない、全くの異業種から「ITエンジニア」への転職を考えている皆様、こんにちは。

「プログラミングなんて触ったこともない」「文系出身だから無理」そう思っていませんか?

この記事では、元アパレル店員だった私が、プログラミングスクールでの学習を経てどのようにITエンジニアとしてキャリアチェンジを実現し、さらにSES企業を2社経験した後に念願の自社開発企業へ3回目の転職を成功させたのか、そのリアルな体験談を包み隠さずお話しします。

私の経験が、あなたの「未経験からのITエンジニア転職」に向けた最初の一歩を踏み出す勇気となれば幸いです。

なぜITエンジニアを目指したか? 未経験からの挑戦の始まり

私のキャリアチェンジの出発点は、前職であるアパレル業界での経験にあります。

もともとファッションが好きでこの業界に入りました。

お洋服に囲まれて働くこと自体は楽しかったのですが、店舗で働く中で、あることに気づき始めました。

ITド素人の文系出身だった私がエンジニアを志したきっかけ

ファッションは好きでも、お客様と積極的にコミュニケーションを取り、商品を販売するという「接客」や「営業」の側面が、どうも自分の性には合わない、得意ではないかもしれない、と感じ始めたのです。

売上目標に追われる日々の中で、このままこの仕事をずっとこのまま続けていくのだろうかという漠然とした不安が常にありました。

そんな折、たまたま店舗のウェブサイトに掲載するブログの更新作業を任されることになりました。

ブログのデザインを少しでも魅力的に見せたい、お客様にもっと分かりやすく情報を伝えたいという思いから、ブログサービスの編集機能だけでなく、裏側のHTMLやCSSといったコードを独学で少しずつ触ってみるようになったのです。

**文字の羅列が、見た目のある表現に変わることに面白さを感じ、特に凝り性な私は、どうすればもっと綺麗に、どうすればもっと効率的に表示できるのかを追求するうちに、プログラミングそのものに強い興味を持つようになったのです。**

これが、将来への不安を抱えていた私が、全く新しいITの世界に目を向ける直接的なきっかけとなりました。

未経験からのキャリアチェンジを決意するまでの葛藤と準備

アパレルでの接客への苦手意識からくるキャリアの不安と、ブログ更新で見つけたITへの興味。

この二つが合わさり、「ITエンジニアとしてゼロからものを作り出す仕事に挑戦したい」という気持ちが固まりました。

しかし、プログラミング経験もIT知識も全くない文系出身の私が、本当にITエンジニアになれるのかという大きな壁が立ちはだかりました。

周囲からは「安定した仕事を辞めるのはリスクが高すぎる」「未経験でITなんて無謀だよ」といった声も多く聞かれ、何度も「自分には無理なのではないか」と心が揺らぎました。

それでも、アパレルでの仕事への不満と、プログラミングへの強い好奇心が、私を突き動かしました。

まずは情報収集を徹底的に行い、ITエンジニアの種類、必要なスキルセット、そして未経験からどのように学習を進めれば良いのかを調べ上げました。

**特に、私と同じように異業種から未経験でITエンジニアになった方のブログや体験談は、具体的な学習方法や転職活動のリアルが詳細に書かれており、非常に参考になり、「自分にもできるかもしれない」という強い希望と大きな励みとなりました。**

この時期に、プログラミングスクールに通うという具体的な学習方法と、ITエンジニアへの転職という明確な目標が見えてきました。

スクールでの学習と最初の壁:未経験でSES企業に飛び込むまで

ITエンジニアになるという目標を現実のものとするため、私はプログラミングスクールに通うことを決意しました。

独学も検討しましたが、体系的に効率良く学びたい、挫折しにくい環境に身を置きたいと考えたからです。

プログラミングスクールでの集中的な学習

私が選んだプログラミングスクールは、Web開発に必要な技術(HTML, CSS, JavaScript, Ruby on Railsなど)を短期間で集中的に学べるコースでした。

アパレルの仕事を続けながらだったため、平日の夜や休日に学校に通い、毎日数時間の学習時間を確保する必要があり、体力的にハードな日々でした。

スクールでは、経験豊富な現役エンジニアである講師から直接指導を受けることができ、分からないことがあればすぐに質問できる環境は、独学では得られない大きなメリットでした。

**特に、複数人でチームを組んで一つのWebアプリケーションを開発する実践的な課題は、実際の開発現場に近い経験を積むことができ、非常に学びが深かったです。**

エラーと格闘したり、チームメンバーと意見をぶつけ合いながら一つのものを作り上げたりする経験を通して、技術力だけでなく、エンジニアとして働く上で不可欠なコミュニケーション能力や問題解決能力の基礎が身につきました。

初めての転職活動は苦労の連続だった

スクールのカリキュラムを修了し、いよいよ未経験からの転職活動に臨みました。

主に利用したのは、未経験者向けの求人を多く掲載している転職サイトや、スクール提携の転職支援サービス、そしてIT業界に特化した転職エージェントです。

書類作成では、アパレルでの経験をITエンジニアの仕事にどう活かせるのか、スクールで何を学び、どのような成果物を作ったのかを、企業側に響く言葉で表現するのに苦労しました。

面接では、「なぜアパレルからITへ?」「なぜこの会社を選んだのか?」「ITエンジニアとして何を目指したいか?」といった、キャリアチェンジの動機や将来像に関する質問が多く、自分の言葉で明確に語る練習を重ねました。

**何社も応募しましたが、書類選考で不合格になったり、面接で上手く自分の強みを伝えられなかったりと、苦労の連続でした。**

「もしかしたら、自分はITエンジニアにはなれないのではないか」と弱気になった時期もありましたが、スクールの同期や講師に励まされ、なんとか前向きに活動を続けることができました。

ようやく掴んだ内定、そして最初のSES企業へ

転職活動を開始してから約半年が経った頃、ようやく一社から内定をいただくことができました。

ITエンジニアとしてのキャリアのスタートラインに立てることが決まり、**これまでの苦労が報われた安堵感と、新しい挑戦への期待で胸がいっぱいになったことを覚えています。**

内定をもらったのは、地元にある中小規模のSES(System Engineering Service)企業でした。

正直なところ、その時点ではSESという働き方について深く理解していたわけではなく、「未経験でも採用してくれるなら」という思いが強かったです。

入社前に数週間の技術研修がありましたが、実際に入社後にアサインされた業務は、期待していたようなプログラミングを中心としたものではありませんでした。

客先でのPCセットアップや、簡単なシステム運用サポートなど、ITサポート寄りの業務が中心で、スクールで学んだコードを書く機会はほとんどありませんでした。

**「エンジニアとしてコードを書きたい」という思いで飛び込んだのに、それが叶わない状況に、大きなギャップと失望を感じました。**

SESでの経験と成長:自社開発企業へのステップアップ

最初のSES企業での仕事は、正直なところ理想とはかけ離れていました。

しかし、ここで腐っているわけにはいきません。エンジニアとして成長したいという思いは一層強くなりました。

SESで身についた「現場で役立つ」スキルと働き方

最初のSES企業で約1年勤務した後、私はコードを書く仕事に就くことを目指し、別のSES企業へ転職しました。

2社目のSES企業では、念願叶ってWebアプリケーション開発のプロジェクトにアサインされ、プログラミングに本格的に携わることができるようになりました。

複数のクライアント先で様々なプロジェクトを経験する中で、多様な技術スタックや開発手法に触れ、短期間で新しい環境に順応する力が養われました。

ウォーターフォール開発、アジャイル開発など、プロジェクトによって異なる開発プロセスを経験し、それぞれの良さや難しさを学びました。

**特に、技術的なスキルだけでなく、異なる背景を持つチームメンバーやクライアントと円滑にコミュニケーションを取り、仕様の不明確な点を解消したり、問題発生時に連携して対応したりする能力は、SESで多様な現場を経験したからこそ身についた、どんな現場でも役立つ「現場力」だと感じています。**

SESから自社開発へ。転職を繰り返した理由と決断

SES企業で合計約3年間経験を積む中で、「一つのサービスに深く関わりたい」「企画から開発、運用まで一貫して携わりたい」「ユーザーの反応をダイレクトに感じながらサービスを育てたい」という思いが日増しに強くなりました。

SESではプロジェクト単位での関わりが主であり、サービスの全体像や長期的な視点を持つことが難しかったからです。

また、自社開発企業であれば、よりモダンな技術スタックを積極的に取り入れ、技術的な挑戦をしやすい環境があるのではないかという期待もありました。

**SESから自社開発企業への転職は、多くのITエンジニアが目指すキャリアパスの一つですが、特定の技術分野における深い専門性や、自社プロダクトへの強い関心、そして企業文化へのフィット感がより一層重視される傾向にあるため、容易な道ではありませんでした。**

自身のキャリアプランを再確認し、「なぜこの自社開発企業でなければならないのか」「そこで何を成し遂げたいのか」を明確にすることが、転職成功の鍵だと改めて確信しました。

3回の転職活動を経て自社開発企業へ入社するまで

SESから自社開発企業への転職活動は、過去2回の転職活動とは異なり、より入念な準備と戦略が必要でした。

応募する企業は、自分が本当に興味を持てるサービスやプロダクトを開発している企業に厳選し、企業の技術スタックや開発文化、企業理念について事前に徹底的に調査しました。

面接では、これまでのSESでの経験で培った技術力や問題解決能力に加え、その企業のプロダクトに対する自分の考えや、どのように貢献できるのかを具体的に、そして熱意をもって伝えることを心がけました。

**3回の転職経験があることについても正直に話し、それぞれの転職が私のITエンジニアとしての成長にどのように繋がり、なぜ最終的に自社開発企業で働くことを強く望むようになったのかを、論理的に説明することを意識しました。**

複数回の挑戦の末、私が最も入社したいと強く願っていた自社開発企業から内定をいただくことができ、これまでの諦めない努力が実を結んだ瞬間でした。

自社開発で働くリアルと、未経験者へのメッセージ

現在の自社開発企業での仕事は、日々学びがあり、大きなやりがいを感じています。

特に、サービスのフロントエンドからバックエンド、場合によってはインフラまで、幅広い領域に携わる**フルスタックエンジニア**という領域に現在挑戦しており、技術者としての経験やスキルアップを目指しています。

IT業界では生成AIのような新しい技術も急速に進化しており、フルスタックの知識がこれらの技術活用にも役立つ場面があります。

自社開発の魅力とは?現在の仕事内容とやりがい

自社開発企業で働くことの一番の魅力は、自分が開発に関わったサービスが、ユーザーに直接的な価値を提供しているのを実感できることです。

ユーザーからのポジティブなフィードバックや、KPIの改善に貢献できた時には、大きな達成感を得られます。

また、技術的な側面でも魅力が多いと感じています。

モダンな技術スタックの導入検討や、サービスの特性に合わせたアーキテクチャ設計など、技術的な意思決定に関われる機会が多く、自身の技術力を深めることができます。

**チームメンバーと密に連携を取りながら、より良いサービスを追求していく開発プロセスも魅力的で、技術的な探求心を満たしながら働くことができます。**

もちろん、自社開発ならではの難しさもあります。

サービスを成長させ続けるためには、常に新しい課題と向き合い、技術的な負債を解消しながら開発を進める必要があります。

自身の担当範囲だけでなく、サービス全体を理解する視点を持つことが重要になります。

未経験からITエンジニアを目指すあなたへ贈る実践アドバイス

私自身の経験に加え、現在、採用活動において面接官などを兼務しており、様々な経歴を持つITエンジニアの候補者の方々とお話しする機会がある立場から、これから未経験でITエンジニアを目指す方へ実践的なアドバイスを送ります。

企業が未経験者に求めているのは、入社時点での完成されたスキルよりも、**ITエンジニアになりたいという強い熱意と、自ら学び続けるポテンシャル**です。

面接では、なぜITエンジニアになりたいのか、そのためにこれまでどのような努力をしてきたのか(スクールでの学習内容や成果物、個人での学習など)、そして入社後にどのように成長していきたいのかを、あなたの言葉で具体的に語ってください。

スクールで学んだ内容を単に列挙するだけでなく、そこで得た知識やスキルを使って「何ができるのか」「何を作れるのか」を示すことが重要です。

ポートフォリオは、あなたの熱意とスキルを示す強力な武器になります。

また、IT業界は技術の進化が速いため、常に新しい情報をキャッチアップし、学び続ける意欲があることをアピールすることも非常に効果的です。

様々なバックグラウンドを持つ候補者の方々を見てきましたが、最も企業が注目するのは、その人の「エンジニアとして成長したい」という強い気持ちと、それに基づいた具体的な行動です。

IT業界で長く活躍するために:常に学び続ける大切さ

IT業界は、変化のスピードが非常に速い世界です。

昨日まで主流だった技術が、今日には新しい技術に取って代わられることも珍しくありません。

このような環境でITエンジニアとして長く活躍し続けるためには、**常に新しい情報に対してアンテナを張り、積極的に学習に取り組む姿勢が不可欠です。**

私が挑戦しているフルスタックエンジニアという領域も、フロントエンド、バックエンド、インフラと学ぶべき範囲が広く、常に新しい技術や知識を吸収していく必要があります。

技術的なスキルだけでなく、論理的思考力、問題解決能力、そしてチームメンバーや他部署との円滑なコミュニケーション能力といった、どんな時代でも求められるポータブルスキルを磨き続けることも忘れてはなりません。

私自身も、ITエンジニアとして働き始めてからも、業務に必要な技術だけでなく、サービスの改善や新しい技術の導入のために、日々学習を続けています。

学びを止めない姿勢こそが、ITエンジニアとしてのキャリアを切り開き、変化の激しいIT業界で持続的に活躍するための最も重要な鍵となるでしょう。

まとめ

この記事では、アパレル業界からITド素人だった私が、プログラミングスクールでの学習、そしてSES企業2社での経験を経て、現在の自社開発企業でフルスタックエンジニアとして挑戦するまでのリアルな体験談を詳細にお話ししました。

ファッションは好きでも接客が苦手というアパレルでの経験、店舗ブログ更新で偶然触れたHTML/CSSがきっかけとなったITへの興味、スクールでの集中的な学習、初めての転職活動での苦労、そしてSESを経て自社開発企業へたどり着くまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。

しかし、「ITエンジニアになりたい」という強い思いと、学び続ける努力、そして挑戦する勇気が、私のキャリアを切り開いてくれました。

採用活動で面接官などを兼務する中で様々な候補者の方々を見ていますが、最も重要なのは、あなたのITエンジニアへの強い熱意と、行動力、そして学び続ける意欲です。

私の体験談が、これからITエンジニアというキャリアを目指すあなたの不安を少しでも和らげ、挑戦する一歩を踏み出す勇気を与えることができれば幸いです。

あなたのITエンジニアへの道のりを、心から応援しています。

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